工事現場の側溝対策は、安全性と作業効率を確保するために欠かせません。特に資材の搬入出や作業員の通行が多い建設現場や仮設通路では、側溝の隙間が事故やトラブルの原因となることがあります。例えば、台車や一輪車の車輪が側溝に落ち込み、作業効率が低下したり、労災リスクが高まるといった問題が起きやすくなります。

この記事では、工事現場における効果的な側溝対策としておすすめの4つの方法をご紹介します。それぞれの対策のメリット・注意点も解説していますので、ぜひ現場の状況に合わせてご活用ください。

1. グレーチング（側溝蓋）を設置する

最も一般的で信頼性の高い側溝対策が、グレーチング（側溝蓋）の設置です。鋼製、FRP製、樹脂製など素材の種類が豊富で、側溝の寸法や使用環境に応じて最適なものを選定できます。

メリット

• 高い強度と耐久性があり、長期使用に最適
• 滑り止め加工済みの製品が多く、安全な通行が可能
• 設置・交換が容易でコストパフォーマンスが良好

注意点

• 一般的な格子タイプでは台車の小型キャスターが落ち込む可能性があるため、細目タイプやメッシュタイプの選定が重要です。

2. 鉄板や合板（コンパネ）を仮設で敷設する

短期の工事現場や一時的な通路整備には、鉄板や合板（コンパネ）を敷設する方法が有効です。特に、12mm以上の厚手コンパネや5mm以上の敷鉄板がよく使用されます。

メリット

• 設置・撤去が簡単で柔軟に対応可能
• 初期コストが低く、再利用可能で経済的

注意点

• 表面が滑りやすいため、滑り止めテープやマットとの併用が推奨されます
• コンパネはたわみや破損のリスクがあるため、重量物の通行には不向き

3. 側溝を仮埋設する

砕石や鉄板で側溝を仮埋めする方法も一つの手段です。ごく短期間の対応や再利用を前提としない現場で利用されます。

メリット

• 即時対応が可能で、施工が簡易
• 撤去も容易で、臨機応変な対応ができる

注意点

• 路面の高さ調整が難しく、段差が発生しやすい
• 材料の飛散や沈下による事故リスクがあるため、定期点検が必要です

4. ロールスロープ・アクセスを使用する

近年、仮設現場で注目されているのがロールスロープ・アクセスの活用です。簡単に展開・収納できる利便性の高さが魅力です。

メリット

• ロールを広げるだけで簡単に設置できる
• 軽量で持ち運びや収納もコンパクト
• 錆びにくく、雨天や海辺の現場にも対応
• 最大荷重500kgで、重量物の台車通行にも安心

注意点

• 自動車や大型車両の通行には対応していません

詳細な商品情報はこちら：ロールスロープ・アクセス公式サイト